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社会に合わせて変わる民法と、変わらない行政書士の倫理

梅雨が明ける前から、すでに真夏のような暑さが続いています。

市原市内でも、少し外を歩くだけで汗ばむ季節となりました。これから8月にかけては、さらに厳しい暑さが続きそうです。

そのような夏の盛りに、千葉県行政書士会市原支部では、令和8年度第1回研修会として「倫理研修」を開催することになりました。

日時は、令和8年8月1日(土)の午後1時30分から午後5時まで。受付は午後1時からです。

会場は、市原市八幡にある「八幡パレット」の多目的室(中)1です。

新しく、使いやすい八幡パレット

八幡パレットは、JR八幡宿駅に近い場所に整備された市原市の新しい公共施設です。

明るくきれいで、会議室や多目的室なども利用しやすく、市原支部の研修会や幹事会を開催する際にも大変助かっています。

これまで、ある程度の人数が集まれる会場を探す際には、場所や設備、駐車場、参加者の移動など、いろいろと考えなければならないことがありました。

八幡パレットは交通の便も比較的良く、室内の設備も整っているため、研修や会議を行う場所として使い勝手の良い施設だと感じています。

新しい地域の施設が、行政書士会をはじめとするさまざまな団体の活動の場として利用できることは、とてもありがたいことです。

今回のテーマは「倫理研修」

今回の研修会では、市原支部の片桐祐貴支部長が講師を務めます。

片桐支部長は、千葉県行政書士会の苦情・紛争処理委員長として、これまで数多くの苦情案件に対応してきました。

研修では、実際に寄せられた苦情案件を参考にした事例をもとに、参加者自身がどのように対応すべきかを考える時間も設けられる予定です。

行政書士の研修というと、法律や手続の改正について学ぶものを思い浮かべる方も多いと思います。

もちろん、新しい法律や制度を学ぶことは大切です。しかし、行政書士の仕事は、単に書類を作成して役所に提出すれば終わりというものではありません。

依頼を受ける際の説明、報酬の取扱い、秘密の保持、個人情報の管理、依頼者との関係、業務を受任できる範囲の判断など、日々の仕事のあらゆる場面で倫理が問われます。

普段は当然のこととして行っているつもりでも、実際の苦情事例を通して振り返ることで、あらためて気づかされることもあるのではないかと思います。

社会の変化に合わせて民法も変わる

最近では、成年後見制度を見直す民法改正の動きも進んでいます。

現在の成年後見制度は、平成12年、つまり2000年に始まった制度です。それから四半世紀以上が経過し、高齢化の進展や家族関係、財産管理の方法、人々の生活環境なども大きく変化しました。

法律や制度は、一度作られたら、そのまま永遠に使い続けられるものではありません。

社会の状況が変わり、制度を利用する方の暮らしや考え方が変われば、それに合わせて法律も見直されていきます。

成年後見制度についても、本人に必要な支援を、必要な範囲で利用できるようにする方向で見直しが進められています。

これまでの制度には、いったん後見が始まると、原則として本人が亡くなるまで続くことや、本人にとって必要以上に権限が制限される場合があることなどが課題として指摘されてきました。

今後は、本人の状況や必要性に応じて、より柔軟に制度を利用できる仕組みへと変わっていくことが期待されています。

成年後見に取り組む行政書士

行政書士の世界にも、成年後見制度を専門的に支える組織があります。

公益社団法人コスモス成年後見サポートセンター」は、成年後見に関する専門的な研修を受けた行政書士によって構成される団体です。

成年後見制度に関する相談や普及活動を行うとともに、後見人等として活動する行政書士を支援し、業務の適正な運営を確保するための取組も行っています。

成年後見業務では、ご本人の財産だけではなく、日々の生活や将来に関する大切な判断に関わることがあります。

そのため、制度や法律についての知識が必要なのはもちろんですが、それだけで十分ではありません。

ご本人の意思を尊重すること、財産を適切に管理すること、与えられた権限を正しく行使すること、そして何より、ご本人の利益を第一に考える姿勢が求められます。

成年後見制度が社会に合わせて利用しやすい形へ変わっていくほど、それを支える専門職の倫理は、これまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。

変わる制度と、変わらない基本

行政書士が扱う法律や制度は、社会の変化に合わせて改正されていきます。

新しい制度を学び、正確な情報を身につけていくことは、専門職として欠かすことができません。

一方で、誠実に業務を行うこと、依頼者に分かりやすく説明すること、秘密を守ること、公正な立場を保つことなど、制度が変わっても変わらない基本があります。

成年後見制度のように、ご本人の財産や生活に深く関わる業務では、なおさら倫理が重要になります。

8月1日に八幡パレットで開催される今回の研修会は、法律や手続の知識だけではなく、行政書士としての基本的な姿勢をあらためて確認する機会になりそうです。

猛暑の中での研修となりますが、新しく使いやすい八幡パレットという会場にも助けられながら、参加される皆様にとって実りある研修になればと思います。

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