3月に入り、春の訪れを感じる一方で、冬のような寒さが戻る日も続いています。今日は東京や千葉でも午後から雪になる予報が出ており、まだまだ防寒が必要な季節です。
さて、2025年3月8日に市原市五井公民館で、千葉県行政書士会 市原支部の令和6年度最後となる第4回研修が実施されました。今回のテーマは「行政書士の倫理」についてです。行政書士は、官公署に提出する書類や、権利義務に関する書類、事実証明に関する書類の作成や相談を行う専門職であるため、業務の遂行には高い倫理観が求められます。
行政書士に求められる「倫理」と業務
行政書士の業務は、大きく分けて次の3つがあります。
- 官公署に提出する書類
許認可や届出などに関する書類の作成や提出代理、相談対応を行います。例えば、建設業許可や補助金申請、入管手続きなどが該当します。 - 権利義務に関する書類
契約書や遺産分割協議書など、権利や義務を明確にするための書類を作成・相談します。これにより、紛争の防止やトラブル回避を図ります。 - 事実証明に関する書類
財務諸表や現況測量図など、特定の事実を証明するための書類を作成します。
我々は、これらの業務を適切に遂行するために、正確な知識と法令への理解が不可欠です。そのため、倫理観を保ち、依頼者に対して誠実に対応する姿勢が重要となります。
参考:日本行政書士連合会
倫理研修と職務請求書
行政書士は、5年に一度「一般倫理研修」を受講する義務があります。この研修を修了しないと、住民票や戸籍謄本などの取得に必要な職務請求書を購入できなくなるため、業務に支障をきたす可能性があります。
職務請求書は、行政書士が必要な情報を取得し、依頼者の手続きや証明書類の作成をサポートするために不可欠なものです。今回の研修では、この重要性について改めて理解を深める機会となりました。
行政書士は「日々学び続ける職業」
行政書士の業務は、制度や法令の変更に対応する必要があるため、常に最新の知識を習得しておく必要があります。例えば、補助金申請や契約書作成、ビザ申請など、専門知識が求められる業務が多く、これらを適切に遂行するために行政書士は日々勉強を重ねています。
千葉県行政書士会 市原支部では、こうした背景を踏まえて、定期的に研修や勉強会を開催しています。行政書士として、制度や規程の理解を深め、依頼者に質の高いサポートを提供できるよう努めています。
今後に向けて
行政書士は、市民や事業者にとって最も身近な存在であり、様々な場面でサポートが求められる職業です。許認可手続きや契約書作成、補助金申請、相続・事業承継手続きなど、幅広い業務を通じて依頼者の生活やビジネスを支援しています。
今回の研修で得た知識を活かし、今後もより質の高いサービスを提供していく所存です。法改正や行政手続の変化にも柔軟に対応し、依頼者に安心して相談していただける行政書士を目指してまいります。
